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赤ずきんとオオカミ 2話

オオカミ姿のそれはずっと泣き続けています。



赤ずきんの姿のオオカミはさらに尋ねます。



「そうか、どうやって食べたんだい?」

「一飲みで一気に。とてもおばあちゃんが美味しそうに見えたからつい食べちゃったの」



彼は答えます。



「なるほど、君は今オオカミだからね。さぞかしおばあちゃんが美味しく見えただろうよ、“赤ずきんのお嬢ちゃん”。」



その答えにオオカミ姿のその人は聞きました。



「あなたはオオカミさんなのね?」



「ああ、そうだよ、どういうわけか身体が君になってしまっている。」



「どうしてこうなっちゃたの?」



「わからない、考えられるとしたら・・・あの葡萄酒か」



「私たちこれからどうなっちゃうのかな?」



「さぁね、いつか戻れるかもしれないし、ずっとこのままかもしれない」



オオカミ姿の赤ずきんは身体を震わせながら答えます。



「いやだ、元にもどりたいよ」



「とにかく今日ははもう遅い。この家に泊まって明日になったら考えよう」



二人は仕方なくおばあちゃんの家で一晩過ごすことにしました。



「お腹がすいた、なにか食べるものはないのか」



「確かバスケットの中に食べるものがあるわ」



そういって赤ずきんは毛深い腕で爪を立てながらバスケットからチーズと木苺のパイを取り出した。



「俺はそいうものは食べないんだ」



最初赤ずきんになったオオカミは差し出された食べ物に目にもくれず答えたが



木苺のあまい香りとチーズの独特の匂いが鼻につくととてもお腹がすいてきた気がしました。



「な、なんだかおいしそう匂いだな、どれ?一口くらいなら食べてやる」



赤ずきんの小さな手で鷲掴みして小さな口大きく開けてキイチゴのパイを一口パクリと食べた。



「う、うまい、これがこんなに美味しかったなんて知らなかった」



一口といいながらおいしいとわかると次々にパイをほうばっていった。



「チーズもあるから食べてもいいわよ」



そういってチーズも差し出した。



「うん、このチーズもとても濃厚でうまい、こんなうまいもんはじめてだ」



がぶりと咀嚼する音が耳に入る。



自分が喜んで食べてる姿をみて不思議と赤ずきんはとてもうれしくなりました。



「全部食べてもいいわよ」



「いいのか、お前は食べなくてもいいのか」



「私はお腹いっぱい・・・多分おばあちゃんを食べちゃったから」



急に悲しそうな顔する。



「そうか、じゃあありがたく」



オオカミはそんなこと知らんふりで食べ尽くす。



量はいつもよりとても少なかったがオオカミは満足した。



おそらく赤ずきんの胃袋が小さいからだろう。



「ふぅおもったより腹がふくれたな」



お腹をポンポンと叩く。



「私の姿でお腹なんて叩かないで!とても下品に見えるわ」



オオカミ赤ずきんは怒ったような顔して話す。



優しく怒ったつもりだろうがその姿はとても怖かった。



「す、すまん」



赤ずきんの顔でオオカミは少しばかし縮こまった。



その姿はとても可愛らしかった。



「あなたとても可愛いわね、食べちゃいたくなるわ」



よだれを垂らしてることにも気づかずにオオカミになった赤ずきんは自分の姿をしたオオカミを見つめます。



とても怖がった赤ずきんになった元オオカミ。


そして同時にはじめてオオカミは自分がどう思われているのか気づきました。



「(ああ、人間は俺様のことこんなにも怖がっていたのか)」



「もう寝よう、赤ずきんのお嬢ちゃん」



自分の身を心配したオオカミは今寝ることにしました。



「(まぁおばあちゃんを丸呑みしてるから食べられることはないだろうが)」



そう思いつつもどこか怯えながらオオカミは床につきました。



赤ずきんは逆にどこかうれしそうな顔つきで夢の中へ。


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