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お兄ちゃんを超えたい! 2話

「ただいま~」



「シェア!!」



やる気なく挨拶したあと突然カミソリのようなものが俺の頭上から振り下ろされた。
しかし俺は動じることなくちょこっと身をステップさせて交わすと



まずそのカミソリようなものが木刀であることを確認した。



そしてその木刀をまた振らせないために片手で握り



もう片方で拳を作りその剣の持ち主の顔面に弾丸のような速さで突きつけた。



「ほほ、やるのぅ」



「まだやる気ですか、師匠」



そうこの人こそ我が師、火小柴(ひこしば)太平先生だ。



「しかし、ここはかっこよく白刃取りするところじゃないのかね」



「冗談じゃないですよ。この前だって竹刀振りかざして



白刃取りしたらなんだか得体の知れないネバネバしたものが手に



ついて竹刀から離れなくなるとか、勘弁してほしいですよ。



あのあと半日ずっとくっついたままで大変だったすっからね」



「さすがに同じ手は通用せんか、お主も幼女になってから成長したのぅ」



師匠はご自慢の長い髭を手で整えながら俺に話した。



察しのいい方はお気づきかもしれないが、



師匠が言うように実は俺は元々男で今は幼女に姿を変えられているのだ。



理由は二週間前にさかのぼる。



・・・



・・・



・・・



「だいぶ腕をあげたのぅ。雄二。」



「まだまだですよ師匠!これだけでは兄にはまだ遠く及びません。



もっと強くなりたいです。」



俺は今高校2年生で本名は長島雄二。



名前から分かるように普通に日本人だ。



ちなみに兄の名前は長島雄星。今は俺の超えるべき存在とでも言っておこう。



「また兄の話か、執念深い男よのぅ。まぁよい、だったら最終試験受けてみるか?」



「い、いいんですか?」



「お主が強くなりたいといったんじゃろ」



「そうですが...いきなりだったもんで」



「いきなりといっても我が帝得巣流の基本はすべて教えたつもりじゃ。



あとはこれを自由に扱えるかどうかで決まる。



この最終試験に合格すれば晴れて



我が帝得巣流格闘術の流派を受け継ぐことを認めよう」



最初は流派を継ぐなどもっと先のことだと思っていたので



面食らってしまったがここまで言われた以上俺は試験を受けることを決意した。



そう、兄を超えるがために。



「分かりました!最終試験受けます!!それで試験の内容は?」



そいうと師匠は黙って俺に近づいてきた。



そして何やら俺の体をジロジロ見てきた。



「な、なんですか?まさかついに男にも...!?」



「ばっかもーん!そんなわけあるか!ワシは可愛いピチピチのギャルにしか興味ないわい!」



「じゃあなんで?」



「少し黙っとれ!!」



一喝され仕方なく素直に黙っているとなにかに気づいたように目を見開いた。



「そこじゃ!!」



そして師匠は俺の鎖骨の付近に人差し指で強く突いた。



「痛っ、何するんですか」



「なんじゃ?お主もうこの技のこと忘れたのか?」



「技?」



「四五四五(しこしこ)拳じゃ。」



その下品なネーミングセンスのおかげですぐにその技のことを思い出した。



「確か人間にはツボあり、



さらにまだ発見されていないツボが四千五百四十五あると。



そしてそれを帝得巣流では“四五四五(しこしこ)のツボ”と呼んでいる。」



「そうじゃ、しかし四五四五のツボは



常に体中を自由に動き回り移動しているのでなかなかツボを捉えることは難しい。



まぁワシくらいの達人になれば造作もないが」



そう、このツボは師匠自ら見つけ出し編み出した技なのだ。



「しかしなんのツボ押したんですか?」



「...のぅ雄二よ。この道場のキャッチコピーは覚えておるか?」



俺の話をはぶらかすように師匠は聞いてきた。



「確か女性や、子供でも扱える格闘術...でしたっけ?」



「そうだ、つまり女性や子供がこの格闘術を使って



大の男を倒せなければ意味がないということじゃ...」



「それと、今のツボ押しに何の関係が...ってまさか?...ううっ」



「ふふふ、そろそろかな」



急に意識が飛ぶような感覚に見舞われ俺はその場で倒れ込んだ。



そして数時間後に目を覚ますと道場の隅で寝ており体を確認したら



かわいい、かわいい金髪幼女になっていたというわけだ。

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