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静まれ!俺の右腕! 3話

俺たちはとにかく学校に行くことにした。



幸いなことに俺がこいつに学校に行けと念じると



その女の子になった体は素直に学校に行ってくれる。



本人は自分の意思で学校に行っていると思っているようだがおそらく違う。



だいたい俺が念じたことはやってくれるからだ。
そして俺の意思に関係なく動くようになってしまった



この右腕にはしばらくはおとなしくしてもらうことにした。



最初はパニックで暴れまわっていたが自分が



知らない人間の右腕になってしまいやることも限られているということを悟り、



少しは落ち着くようにはなった。



それでも時折俺がピンクな妄想をすると



容赦なく顔面に拳打ち込んでくる。



おかげで顔は腫れ上がるし、自分から殴る俺の姿をみて



周りも変な人扱いされているのは想像にたやすいと思う。



ただもうひとつ幸いしたことがその子が同じ学校でしかも同じ学年。



しかも同じクラスで。



しかも隣同士だったといことだ。



え?なんで最初に気付かなかったのかって?



説明しよう!!




それは俺がどちらかというと二次元の人間だったからだ。



つまりアニメ好きな住人なので三次元の女性を視認することが難しく



気づかなかったのだ!



そして向こうもイケメンしか興味がなく隣にいることに



どうやらお互い気づかなかったというわけだ。


「「説明しよう!!」じゃないわよ!まったく!単にあんたの記憶力がわるいだけでしょ」



「そうともいいます」



俺は若干怯えながらも答えた。



だがさすがに今はお互いを認識できる。



彼女の名前は猪口さやか。見た目はよくみるとまぁまぁ可愛い。



ギリギリ校則でバレない程度の茶髪色だが肌は割りと色白いので



『ギャル!』というところまではいかないようなそんな印象。



彼女のことを知らないので性格は具体的に説明できないが怒りっぽいじゃないかとは思う。



「ていうかあんたが私の隣にいたなんて知らなかったわ」



右腕がしゃべる。



「俺も隣に人間がいるなんて気づかなかったよ」



「まるで人間じゃないみたいに言わないでよ」



「いや、今どっちかというと人間ではないよ...ぐはぁ...」



右腕は俺の溝内にえぐるように殴った。



たまに自分で殴って耐えるとかいう意味不明な遊びをしたことがあるが



結局自分では知らず知らず手加減してしまうので



実際はそんなに痛くはないのだが今回は俺の意思に関係なく



殴ってくるのでめちゃくちゃ痛い。



「それよりあんたの右腕の魂が入った私の肉体は大丈夫かしら?」



俺は腹を抱えながら痛がっているのを無視するように話しかけてくる、さやか。



「...しらねぇけど、大丈夫じゃね...イテェ~。」



俺はしゃべるのがめんどくさいので目線で「向こうの様子みればいいじゃん」と話しかけた。



俺の目線の先にはさやか(俺の右腕)とさやかの友達森川 翠(みどり)が会話していた。



なんで友達の名前は知っているかというのは聞かないで欲しい。



「ちょ、あんた、翠のこと好きなの!?」



唐突に俺の右腕が話してきた。



「お、おい、お前なんでそのことを!?」



「言ったでしょ。あんたの考えは私にダダ漏れだって」



「...マジかよ」



どうやら思考が読まれてしまうのは本当らしく下手な妄想ができないみたいだ。



一方で向こうで翠と会話していたさやかの様子もおかしかった。



「どうしたのさやかちゃん?私の顔を見るなり急に顔を赤くして?」



なにやら向こうのさやかはもじもじしている。



まるで恋する乙女のように。



「もしかして俺の感情が向こうにもフィードバックしちゃうんじゃ...」



「かもしれないわね」



さやか自身も珍しく俺の仮説に賛同した。



俺は深呼吸して落ち着きを取り戻そうとした。



すると向こうも大きく息を吸い始めていた。



やはりそうだ。俺とあっちのさやかは少なからずリンクしているのだ。

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